ドラマーの平川雄一君とは、同い年で、高校生の時からの付き合いになります。
当時、ヤマハ渋谷店の「中高生ジャズビッグバンド」で初めて会いました。
そのビッグバンドには、僕の親友で、俳優の高嶋政伸君もドラマーとして参加していました。
ジャズビッグバンドといっても、中学生、高校生では、本格的なジャズを目指して参加してくる仲間は少なく、本気で参加していた僕達(平川君、高嶋君)は、すぐに仲良くなり、結果的には2人共、今でも非常に良い友人として、長い付き合いをすることになりました。
その後、平川君は早稲田大学へ進学し、「早稲田ハイソサイエティーオーケストラ」に所属。
僕は中央大学へ進学したのですが、「国立音大ニュータイドジャズオーケストラ」に所属しました。
お互い、違うジャズサークルで演奏していたのですが、1度だけ、いくつかの大学ビッグバンドが集まった合同コンサートで、最後に「選抜バンド」として一緒に演奏したことがあります。
僕は卒業後も、そのまま日本でプロミュージシャンとしての活動に入りましたが、平川君はアメリカのボストンにあるジャズの名門、バークリー音楽院へ留学しました。
そのまま彼は、ニューヨークへ渡り、現在に至るまでずっとニューヨークで演奏活動を続けています。
日本でプロ活動をすることなく、向こうでプロミュージシャンになった平川君は、帰国する度に、欠かす事無く、僕に連絡をくれました。そして、毎回僕のバンドに遊びにきてくれて、一緒に演奏しました。
帰って来る毎に、彼の演奏スタイルは変化し、そのプレイを聴く度に「僕もニューヨークへ行ってみたい。本場のジャズを肌で感じてみたい」と思うようになりました。
1996年。その夢は叶いました。
僕は初めてニューヨークへ行きました。
また、その時、現地での平川君の頼もしさは素晴らしいものでした。
お陰で非常に有意義な時間を過ごすことができました。
「お前は、10日間で1年分のニューヨーク生活を味わったな」と彼は言ってくれました。
昨年2005年には彼は、彼のバンドに、僕をゲストとして招いてくれて、「BLUENOTE NEW YORK」のステージにも立たせてくれました。
今回は日本で2回しか一緒に演奏出来ませんでしたが、次回はもっとたくさん演奏したいと思っています。
僕の「HOMEBOY」親友である彼が、今でもニューヨークで演奏活動を続けていることは、非常に誇らしいことだと思います。
これからも、更に長い付き合いになりそうです。
「平川、よろしくな!」
2006.10.4
臼庭潤
平川雄一氏のオフィシャルサイトはこちら
>> Plainriver Music